植物の浸透圧ストレス応答においてタンパク質リン酸化酵素SnRK2は重要な役割を果たすが、SnRK2が浸透圧により活性化される機構については不明であった。本研究課題では、ヒメツリガネゴケにおいて見出されたSnRK2上流キナーゼとしてのB3-RAFが被子植物シロイヌナズナにおいても保存され、SnRK2を活性化することが明らかとなり、B3-RAFを介したSnRK2の活性化機構が陸上植物に広く存在することを示した。一方、シロイヌナズナB3-RAFの活性制御機構については、ヒメツリガネゴケとシロイヌナズナで異なる機構が存在することが示唆された。
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