シロイヌナズナ同質倍数体系列の根端を対象に、細胞動力学的手法を用いた定量解析を行った。その結果、4倍体では2倍体と比較して体積増大が亢進していたが、細胞増殖は抑制されていた。高次の倍数体である6,8倍体では、体積増大と細胞増殖の両面で抑制が生じていた。これら同質倍数体について、茎葉細胞を用いてセントロメアをプローブとするFISH解析を行った結果、倍数化が進むほど染色体の束化が進んでいた。 さらに倍数体系列の根端を直接用いたWhole mount FISHを行った。その結果、細胞増殖域ではいずれの倍数体でも同程度の染色体束化が生じるが、体積増大域では倍数化が進むほど束化も進む傾向が見られた。
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