DNAメチル化の変化によって環境応答や形態形成に関連する表現型を引き起こしたと考えられる3種類のエピ変異体の表現型解析と原因遺伝子の同定を行い、以下の成果が得られた。(1)脱分化・再生過程に関わる機能未知の新規遺伝子を見出した。この遺伝子は系統間で多様なメチル化パターンを示したことから、この過程で観察される系統間の違いを反映している可能性がある。(2)病原菌抵抗性を示すエピ変異体は感染時にのみ免疫関連遺伝子の発現が野生型より上昇していた。(3)オーキシン信号伝達に関連する葉の形態異常を示すエピ変異体では原因候補遺伝子を1番染色体と4番染色体上のそれぞれに2ー3遺伝子まで特定した。
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