本研究は、緑藻クラミドモナスの概日時計をリセットする分子機構の解明を目指した。順遺伝学的解析から、2つの新しい関連遺伝子を同定した。それらは陸上植物のEvening complex (EC)の構成タンパク質として知られる、Early flowring 3 (ELF3)とELF4であった。さらに、逆遺伝学的解析により、既知の青色光受容体であるクリプトクロムのうち植物型のクリプトクロムであるpCRYがこの現象に関与することを突き止めた。これらの結果から、緑藻の概日時計のリセット機構の概要が見えてきた。
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