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2021 年度 研究成果報告書

細胞表面に突き出たアンテナ「一次繊毛」が制御する新たな摂食・情動機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06739
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44040:形態および構造関連
研究機関広島大学

研究代表者

斎藤 祐見子  広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (00215568)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードGタンパク質共役型受容体 / 一次繊毛 / 摂食 / 海馬 / RNAseq / アクチン結合タンパク質 / ベータアミロイド / 情動
研究成果の概要

摂食亢進ペプチドであるメラニン凝集ホルモン受容体MCHR1はシグナルハブとして機能する一次繊毛に集積する。本研究では、モデル系で発見した現象を発展させ、以下を明らかにした。①海馬神経分散培養、海馬スライス培養(CA1)、線条体スライス培養、ヒトiPS神経細胞に加え、絶食時の海馬CA1神経においても、繊毛局在型MCHR1を介した繊毛長の縮退が起こることを明らかにした、②MCHR1を介した繊毛縮退に到るまでの新しいシグナルリレー経路を同定した、③ベータアミロイド(Aβ)ノックインマウスでは、アルツハイマー病理進行過程で海馬神経一次繊毛長が伸長しなくなり、Aβは繊毛長縮退作用を持つことを見出した。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、肥満動物の繊毛縮退に繋がる可能性を持つ「繊毛縮退モデル系群(ヒトiPSを含む)」に加え、鋭敏なvivo検出系も完成することができた。さらに、繊毛発のMCHR1シグナリングリレー経路の存在も明らかにした。これらの結果は、これまでの細胞膜発現系を用いたGPCR研究では得られなかったものである。従って、神経突起やシナプスが主眼ではなく、非シナプス性小器官である1次繊毛からアプローチを行うことで、摂食情動に対する新たな治療薬の開発につながる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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