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2022 年度 研究成果報告書

タツノオトシゴの育児嚢特異的な遺伝子の探査

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06793
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45020:進化生物学関連
研究機関上智大学

研究代表者

川口 眞理  上智大学, 理工学部, 准教授 (00612095)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードbrood pouch / trasnposon / retroposon / seahorse
研究成果の概要

タツノオトシゴは、他の魚種には見られない特徴的な形態をしており、オスがもつ育児嚢内でメスから受け取った卵を保護している。育児嚢内で胚の発生が進み、オスが出産する。育児嚢はタツノオトシゴを含むヨウジウオ科魚種のみにみられることから、この系統に特有の新奇な遺伝子が子育てや育児嚢の形成に関わっている可能性があると考えられる。本研究では、タツノオトシゴに固有な細胞で発現する新奇な遺伝子を見出した。この遺伝子は、タツノオトシゴ属とヨウジウオ属の共通祖先でゲノム内に挿入されて誕生した遺伝子と考えられる。

自由記述の分野

Evolutionary biology

研究成果の学術的意義や社会的意義

育児嚢は、タツノオトシゴを含むヨウジウオ科魚類のすべてのオスに見られる子育て器官である。その形態は体表に付着させるだけの単純なものから袋状のものまで主に5つの形態に分類され、ヨウジウオ科魚類の進化過程で頻繁にその形態が変化している。近縁種でのみ見られる器官ということは、ゲノム配列のわずかな違いによって形態を多様化させていると考えられ、形態進化を詳細に調べることが可能な良い実験題材である。ヨウジウオ科魚種は藻場やサンゴ礁など生活環境に合わせて多様化しており、ヨウジウオ科魚種の育児嚢の多様性進化について理解できれば、生物の生き残り戦略の一端を解き明かすことになる。

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公開日: 2024-01-30  

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