研究課題/領域番号 |
19K06800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
角井 敬知 北海道大学, 理学研究院, 講師 (70723360)
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研究分担者 |
蛭田 千鶴江 北海道大学, 理学研究院, 特別研究員(RPD) (20723018)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 甲殻類 / 矮雄 / 系統進化 / タナイス / 分類 / 性表現 |
研究成果の概要 |
本研究は,タナイス目甲殻類で見出された「雌雄ともに生涯を通じて分散能力がとても低い動物群による矮雄(メスの体サイズの半分以下しかない小さなオス)の獲得」という現象について,分類学的,系統学的,形態学的アプローチからその進化史を理解することを目的とした.研究期間中,タナイス目内の高次分類群間の信頼性の高い系統樹を作成したほか,複数の未記載種と複数種の性表現に関する記載を行い,タナイス目における矮雄が,従来考えられていたほど特殊な発生経路を経ない可能性があることを明らかにした.
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自由記述の分野 |
動物系統分類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
矮小なオス,つまり矮雄は様々な動物群で知られるが,タナイス類の矮雄は,雌雄ともに生涯を通じて分散能力がとても低い動物群における矮雄の例として興味深い存在である.本研究期間中,分類学的,系統学的,形態学的研究,飼育実験を実施した.その結果,タナイス目内の高次分類群間の信頼性の高い系統樹を作成したほか,複数の未記載種と複数種の性表現に関する記載を行い,タナイス目における矮雄が,従来考えられていたほど特殊な発生経路を経ない可能性があることを明らかにした.
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