• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

シカがもたらす葉サイズの進化と可塑性の変化ー葉サイズ制御の分子機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K06805
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関東北大学 (2023)
大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2020-2021)
東京大学 (2019)

研究代表者

石川 直子  東北大学, 農学研究科, 特任准教授 (20771322)

研究分担者 阪口 翔太  京都大学, 地球環境学堂, 助教 (50726809)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード環境適応 / ゲノム / 葉形態
研究成果の概要

オオバコは湿り気のある路傍などに生える多年生草本であり、東アジアに広く分布する。また矮化オオバコは、奈良公園などで極端に高いシカの採食圧により進化したとされるエコタイプである。本研究では矮化オオバコ進化の機構を解明するための解析を行ない以下の成果を得た。(1)栽培実験により、矮化オオバコは短く倒伏した葉と花茎など、普通オオバコとは明瞭に異なる遺伝形質を持つことが分かった。(2)矮化に関わる遺伝子を単離するため核全ゲノム配列を決定した(全長約1.4Gb、遺伝子網羅率94.1%)、(3)QTL-seq解析により葉の倒伏に連鎖した約300kbの領域を単離し、少なくとも33 遺伝子の存在を確認した。

自由記述の分野

分子遺伝学、植物形態学、植物分類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生育地の様々な環境ストレスは、葉サイズなどの植物形態の表現型に可塑的な変化をもたらす一方、選択圧として働いて植物に形態進化をもたらす可能性を有する。表現型の可塑性は、変動が大きい環境下でその幅が広がり、安定した環境下では幅が狭まるよう選択されることが知られる。また先行研究では矮化オオバコの矮化形態が「可塑性の変化」により進化した可能性が指摘されている。そのため本研究により矮化オオバコの集団ゲノム解析の基盤が確立されたことで、今後、可塑性進化の機構を解明するためのより詳細な解析を行うことができると考えられる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi