研究課題/領域番号 |
19K06830
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
北山 太樹 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (20270407)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小笠原 / 海藻相 / 植物地理学 / 藻類 |
研究実績の概要 |
四方を海に囲まれた南北に長い日本列島では、海藻の地理的(水平)分布は親潮や黒潮など複数の海流と暖流の影響を受けて多様な海藻相を生じている。本研究は、これらの海流の影響下にない小笠原諸島の海藻相を新たな新区として提唱するため、同諸島と房総半島の両方から基礎的情報を収集するものであるが、本年度は現地調査を実施することができなかった。 これまでに小笠原諸島から得られたサンプルを精査し、解剖学的観察と遺伝子解析をすすめたところ、父島産ジガミグサ属の日本新産種の形態について新知見が得られたので論文発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本来の最終年度である令和3年度から延長して令和4年度での完了を目指したが、新型コロナ影響下の状況が変わらず、現地調査が行えなかった。また遠隔地にある実家の父が心不全で倒れ、母の介護を行うことになるなど、調査日程を組むのが容易ではなくなった。
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今後の研究の推進方策 |
小笠原と大原の現地調査をそれぞれ1回行い、これまでに得られた試料・標本から小笠原海藻相区についての解析を完了させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ禍の影響により現地調査が行えなかった。次年度では中断していた現地調査の実施するとともに、これまでに得られている試料・標本の解析を行う。
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