研究課題/領域番号 |
19K06837
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
|
研究機関 | 石巻専修大学 (2020-2021) 京都大学 (2019) |
研究代表者 |
辻 大和 石巻専修大学, 理工学部, 准教授 (70533595)
|
研究分担者 |
田中 洋之 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (20335243)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 種子散布 / 霊長類 / 果実食 / げっ歯類 / 糞虫類 |
研究成果の概要 |
2019年度はインドネシア(西ジャワ州・パガンダラン自然保護区)で、2020年度と2021年度は日本国内(宮城県石巻市金華山島と牡鹿半島)で、それぞれ野外調査を実施し、主に霊長類(インドネシア:カニクイザル・ジャワルトン、金華山:ニホンザル)によって排泄された糞に含まれる種子の、げっ歯類や糞虫類による二次的処理について、定量的に評価した。プロジェクト期間中に、18件の論文を公表し、13回の学会発表を行った。
|
自由記述の分野 |
生態学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の種子散布研究では、果実食者の種子散布効率は、彼らの行動・消化生理ならびに糞の排泄場所の環境特性に基づいて評価される。しかし近年、げっ歯類が糞中の種子を捕食することや、排泄後の糞虫類の採食に伴う埋め込みにより種子の発芽率が上昇することが報告され、二次的処理の効果に注目が集まっている。これが普遍的事実なら、各果実食者の相対的な重要性を評価する際は「げっ歯類・糞虫類の二次的処理の効果」という新たなパラメータを考慮することが必要となる。すなわち、本研究は種子散布効率の評価の在り方に、大きな見直しを迫ることになり、学術的な意義は大きい。
|