研究課題/領域番号 |
19K06838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 東京女子大学 (2020-2023) 奈良女子大学 (2019) |
研究代表者 |
山口 幸 東京女子大学, 現代教養学部, 講師 (20709191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 性表現多様性 / 至近要因 / 性決定様式 / bet hedging / 有性生殖 / 無性生殖 / 発生多型 / 共生 |
研究成果の概要 |
多様な動物の性分化/性決定に関する内分泌学・生理学・分子生物学的機構が急速に明らかになってきた。他方で、究極要因については、環境が適応度に与える影響の性差に注目した研究がなされてきた。研究代表者は、生理学的・分子生物学的メカニズムの上に適応進化の働きを解明する新しいアプローチを進めた。本研究では、3つの課題:[1]遺伝性決定と環境性決定、[2]無性生殖から有性生殖への切り替え、[3]多様な性表現の進化モデリング、について集中的に取り組んだ。繁殖生物学にとどまらず、社会行動や環境応答などへの理解にもせまれる新しい進化生物学モデリングを目指した。
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自由記述の分野 |
数理生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「動物の性表現を決める生理的・分子的メカニズムの研究と野外での自然淘汰や性淘汰を受けた進化とが、どのように統合できるか?」、そして「多様な性表現の統一的理解は可能か?」という2つの問いに応えることを目指した。 遺伝子ネットワークや発生的・生理的メカニズムを考慮したモデルの上に、自然淘汰や性淘汰がはたらくときに、どのような形質や環境応答、社会形態が進化するかを探索するという、新しいアプローチを打ち立てる。生物の社会的形質、環境応答などを理解するための生命科学の基盤を確立することができると見込んだ。
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