現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請者が開発したdNS形成培養法により、チンパンジーiPS細胞からの初期神経発生過程についてトランスクリプトーム解析とその精査を行い、論文として発表することができた(Kitajima et al., Stem Cell Research, 2020)。種間比較解析に向けても、ニホンザルiPS細胞のdNS形成培養を行い、チンパンジー同様の初期神経発生を経過することを確認した。また、共同研究を通じて、種特異的な遺伝子発現パターンを示す遺伝子の特定や、エピジェネティックなプロファイリングなども進めている。加えて、2i/LIF培地でリプログラミングしたチンパンジー初期化細胞(2iLコロニー形成細胞)についても並行して解析を行い、研究結果の論文発表を行った(Lin et al., Differentiation, 2020)。 以上より、順当に研究計画を遂行できていると判断する。
|