本研究では、トレッドミル上での歩行における体幹加速度測定を行った。82名の健康な男性(23-64歳)が研究に参加した。体幹加速度の自己相関関数から歩行の対称性,定常性指標を得た。 腰背部,胸背部の前後(AP)および垂直(VT)方向に関してこれらの歩行指標の健康男性集団における標準値を得ることができた。歩行速度に関して2Km/h~6Km/hでは速度が速いほど歩行対称性,歩行定常性が向上した。トレッドミル傾斜角度の影響および連続歩行中の疲労の歩行対称性,歩行定常性に対する影響はは全くみられなかった。本研究の被験者内では年齢と歩行指標の間の相関は見られなかった。
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