本研究では、肺サーファクタントを利用したDDSの基盤研究を行い、以下の成果を得た。①ジェミニ型rTzを用いて、DDSに有用な相互作用を示す可能性があることが示唆された。②ジェミニ型界面活性剤を使用し、疎水性薬物モデル化合物の可溶化現象を調べ、被可溶化物が界面活性剤ミセルの極性領域に濃縮する可能性が示唆された。③IEDDA反応を空気/水界面で解明し、生体内でのイメージング・センシングに応用されることが期待される。④水と空気の境界面を数値モデル化し、表面電位データの解析を可能にし、肺胞表面におけるイオンの遷移のメカニズム解明にも貢献する成果が得られた。
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