• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

タンパク質分子を取り巻く環境を考慮した構造解析によるアミロイド形成機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07041
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究

研究代表者

矢木 真穂  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 助教 (40608999)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアミロイド線維 / アミロイドβ / 微小重力環境 / 低温大気圧プラズマ / ガングリオシド / 核磁気共鳴 / クライオ電子顕微鏡
研究成果の概要

微小重力環境下で形成したアミロイド線維の精密構造解析を行い、アミロイド線維形成に対する溶液内ミクロ環境の揺らぎの影響を明らかにすることができた。一方、アミロイドβの分子会合に対する溶液-膜界面での空間限定の効果を明らかにするため、固体NMR解析および分子動力学計算を実施し、ガングリオシドを含む脂質膜界面に補足されたアミロイドβの分子集合体の構造を決定するとともに、分子集合の鍵となるアミノ酸残基を特定することに成功した。さらに、高速原子間力顕微鏡を用いて、アミロイド線維の伸長の様子や、抗アミロイドβ抗体がアミロイド線維の伸長末端に特異的に結合して線維伸長を阻害する様子を可視化することができた。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

タンパク質のアミロイド形成は神経変性疾患等の発症と関わっており、その分子機構を明らかにすることは薬学領域において重要な課題である。タンパク質の分子間相互作用から線維形成に至るプロセスには、タンパク質を取り巻く様々な環境因子が複雑に関わっている。したがって、対流等による溶液内ミクロ環境の揺らぎ、溶液-膜界面での空間限定の効果等の寄与を考慮した構造解析を実施することではじめて、アミロイド形成機構の真の理解が可能となる。さらに、得られた研究成果に基づき、環境因子の影響を考慮したアミロイド標的創薬への新たな展開などが期待される。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi