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2022 年度 研究成果報告書

酸化リン脂質依存的細胞死抑制因子SMS2の生理的機能の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関北里大学

研究代表者

熊谷 剛  北里大学, 薬学部, 講師 (30365184)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード酸化脂質 / スフィンゴミエリン合成酵素2(SMS2) / 細胞死 / フェロトーシス / 酸化ストレス
研究成果の概要

本研究は、GPx4欠損による誘導される酸化脂質依存的な細胞死に対する、SMS2の酸化脂質代謝を介した抑制機構の解明および生体における実証を目的とした。研究期間内で、SMS2の細胞膜における局在がGPx4欠損による細胞死の抑制には重要であること、抑制にはSMS2の他DAGATおよびDAGL経路が関与することが明らかにした。さらに肝臓特異的GPx4/SMS2二重欠損マウスを用いた解析より、コンカナバリンA投与による肝障害に起因する致死性がGPx4/SMS2二重欠損マウスで有意に増強された。
以上の結果より、SMS2が生体内でも酸化脂質を代謝する活性があることが初めて実証された。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これらの成果は、SMS2の新たな“抗酸化酵素”としての機能を初めて明らかにしたものであり、脂質代謝酵素が酸化脂質を代謝する抗酸化機能を有することを実証した点で意義は大きい。また、近年注目されている酸化脂質依存的な細胞死の機構の解明や新たな治療法の開発につながるものであり、今後SMS2が酸化脂質が関与する疾患の治療のためにターゲットとなることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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