研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 (BUVA) は、化粧品などに広く使われている。BUVAは肝毒性を持つことが報告されている。一方で、BUVAによる人体汚染やその曝露経路については明らかにされていない。本研究では、母乳を調査と母乳提供者が摂取した食事及び生活環境大気も同時に調査することにより、BUVAの汚染実態を解明し、曝露経路の究明を行った。すべての母乳からBUVAが検出され、平均濃度は42.5 ng/g, lipidであり、その濃度範囲は12.8~159 ng/g, lipidであった。母乳中の主成分は、UV320であることが判明し、主に食事の影響を受けていることが明らかとなった。
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