CNKSR2は、低分子量Gタンパク質RACおよびARF情報伝達系分子と結合するスキャホールド分子である。また、知的障害とてんかんを併発するX連鎖知的障害の原因遺伝子のひとつであるが、その神経発達における機能や病態との関連については未解明な点が多く残されている。そこで、CNKSR2の性状機能解析を行った。その結果、CNKSR2は、ARFの活性化因子であるCYTH2と複合体を形成して安定化されていることがわかった。また、CNKSR2-CYTH2複合体は、新生仔期マウス海馬歯状回神経細胞の発達を制御していることを明らかにした。
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