研究課題
基盤研究(C)
自由行動条件かつリアルタイムで脳血流を測定できるデバイスならびに脳温を測定できるデバイスを開発し, 低気圧環境下ではマウスの脳血流が増大する一方, 脳温は低下することを見出した. そして通常気圧環境に戻すと, 脳血流および脳温ともに回復することが明らかとなった. 脳血流変動に雌雄差は認められなかったが脳温低下は雌マウスよりも雄マウスで顕著であり, 頭痛病態発症の性差に関する基礎知見を得た.
神経科学
気圧変動によって脳血流ならびに脳温が変動することに初めて成功した点は, 頭痛病態の解明に与えるインパクトが大きい. さらに脳温変化に性差があることも明らかにしており, 「脳温」が頭痛病態発症の性差を解明するために有効な生理パラメーターとなり得る.