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2021 年度 研究成果報告書

腸、脳に発現するTRPM8チャネルを標的とした過敏性腸症候群の治療

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07109
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関京都薬科大学

研究代表者

松本 健次郎  京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (10406770)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / 温度感受性受容体 / TRPM8 / 社会的敗北ストレス / 内臓痛覚過敏 / 知覚神経
研究成果の概要

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛、下痢、便秘を慢性的に繰り返す機能性消化管障害である。 TRPM8は、メントールの受容体として同定された冷感受性カチオンチャネルである。本研究では、幼少期の社会的敗北ストレスによって引き起こされるIBS様症状におけるTRPM8の役割を、WTおよびTRPM8KOマウスを用いて検討した。
幼少期社会的敗北ストレス負荷により、成熟後にIBS様の症状が確認された。TRPM8は大腸の感覚神経と脳のGABA作動性神経に発現していた。TRPM8は、IBS様症状に対して保護的な役割を担っていることが示唆された。TRPM8アゴニストは、IBS治療の魅力的な標的であると推定される。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界的に高い有病率を示している過敏性腸症候群は、有用な実験動物モデルが不足している。本研究の成果は、幼少期マウス社会的敗北ストレスによる新規病態モデルを提案することができた。本病態モデルにおいてTRPM8遺伝子欠損マウスを用いた検討から、TRPM8の活性化により症状が緩和されることが示唆された。これは基礎研究からのエビデンスの乏しかった、過敏性腸症候群とTRPM8の関わりについて重要な情報となる。

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公開日: 2023-01-30  

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