複雑な構造を有する生物活性天然有機化合物を基盤とする「次世代天然有機化合物ライブラリー」構築に向けて、3系統の抗腫瘍性有機化合物群として、(1)分子中に官能基を多く持つテルぺノイドである生薬アタンシに含まれるカッシノイド化合物のブルサトール類、(2)特有の反応性を示す生薬茜草根由来のRA系環状ペプチド化合物、(3)反応試薬類に敏感な官能基を持つアオツヅラフジCocculus trilobusに含まれるアルカロイド化合物のシノコクリンについて種々のフッ素化試薬を用いて、それぞれの化合物の骨格炭素原子にフッ素原子を導入したアナログを合成し、培養ヒト癌細胞株を用いて毒性評価した。
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