黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が産生する宿主免疫回避関連タンパク質の一つであるStaphylococcal superantigen-like protein 11(SSL11)の組換えタンパク質を大腸菌より精製し、マスト細胞(マウス骨髄由来)に与える影響について解析したところ、マスト細胞の脱顆粒を抑制することが明らかになった。また、マスト細胞表面に存在するSSL11標的分子を明らかにした。一方で、マスト細胞に発現するCoronin-1が脱顆粒に関与すること、脱顆粒反応の際に412番目のセリン残基がPKCalphaによってリン酸化さることなどを明らかにした。
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