膵臓がん細胞の3D培養系による遺伝子解析により、膵臓がんの転移に関与するPSCAと同様な分子発現パターンを示す因子としてMUC1が同定された。このMUC1はPSCAにより発現制御されることも示され、PSCA同様、膵臓がん患者の予後不良予測因子であることも明らかとなった。さらに、膵臓がん細胞を用いたエクソソームの表面マーカーを指標とした量的評価系、並びにエクソソーム含有EPS8を指標にしたエクソソームの質的評価系の構築に必要なベクターセットの構築を行なった。実際にCD63末端に発光タンパク質を導入した細胞株の樹立を行い、本細胞株によりエクソソーム生成を定量的に評価できることを明らかとした。
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