特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の治療に用いるエルトロンボパグ(EPAG)の血清濃度と、副作用である肝障害の発現との関連を検討した。ITP患者49名(男/女: 14/35、57.5±22.4歳)のうち、EPAG投与後、22名(45%)にGrade 1 以上(CTCAE)の肝障害を認めた。肝障害を認めた患者の血清EPAG濃度は、肝障害がなかった患者と比較して有意に高かった(中央値:1.3 vs. 2.5 μg/mL, p<0.01)。ROC解析から、肝障害の発現リスクが高まる血中EPAG濃度は2.9 μg/mL以上と推定された。
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