実験動物を対象にトファシチニブの投薬時刻の違いによる抗リウマチ効果への影響を評価した。その結果、17時投与群と比較し、5時投与群で顕著に関節炎増悪抑制効果がみられた。また、本剤は、臨床で1日2回投与されるため、1回投与量を同量とし、1日1回もしくは、1日2回で投与した結果、1日1回5時投与群は、1日量が半量であるにもかかわらず、1日2回投与とほぼ同等の薬効を示した。以上より、より最適な投与時刻を選定することは、本薬の有効性を向上できると考えられる。今後、臨床試験等を実施し、安全性・有効性を証明しなければならないが、RA治療における医療費の軽減や治療効果の向上に本投薬法が寄与できると考えられる。
|