研究課題/領域番号 |
19K07187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
李 宣和 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (60519776)
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研究分担者 |
大江 知行 東北大学, 薬学研究科, 教授 (10203712)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Pyridoxamine / Dopamine / Parkinson`s disease / Oxidative stress |
研究成果の概要 |
ドパミン(DA)の酸化体であるドパミンキノン(DAQ)はパーキンソン病(PD)の主な原因として知られている。ピリドキサミン(PM)は、酸化・カルボニルストレスによる慢性疾患の治療薬候補として注目されている。そこで本研究では、DAQ捕捉の観点でPMの効果を精査した。DAとPMの反応では、DAの酸化によるDAQがPMに捕捉され、ピリドキサール(PL)-DA付加体が生成する事を明らかにした。次に細胞内環境に近い実験でPMのDAQ捕捉及びDA由来のα-シヌクレイン酸化阻害効果を確認した。よって、PMのPD予防薬としての可能性に加え、PL-DA付加体の酸化ストレスマーカーとしての可能性も示した。
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自由記述の分野 |
Clinical analytical chemistry, Chemical toxicology
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、神経毒性化合物のDA酸化体(DAQ)とPMの反応機構、反応生成物、およびは細胞内環境に近い条件でのDAQ捕捉、α-シヌクレイン酸化阻害効果を精査した。これらの知見からPMは、糖尿病、酸化・脂質化の関与する様々な慢性疾患(高脂血症、老化など)のみならず、PD予防薬としての可能性が示された。本研究の進展により、PD予防法の確立、長期的なDA補充療法に伴う問題 (ウェアリング・オフ現象やジスキネジアの発生) の解決、ドラッグデザインへの応用等が期待される。
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