社会的敗北ストレスの曝露を行い、ストレス感受性マウス、抵抗性マウスを得た。コントロールマウスを加えて3群の線条体における遺伝子発現解析を次世代シーケンサーにより行い最も影響のありそうな遺伝子Xを同定した。この遺伝子Xをクローニングしアデノ随伴ウイルス(AAV)を作成した。培養神経細胞ではAAVにより遺伝子Xのタンパク質発現の上昇が確認された。このAAVを線条体局所的に感染させたところストレス感受性群の割合が有意に減少した。さらにCrisper/Cas9システムを用いゲノム編集により遺伝子Xの発現を低下させようと試みたが、良いguideRNAの選別に時間がかかり発現低下を認められなかった。
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