MLXIPLはトリグリセリド合成を担う遺伝子群を糖質濃度依存的に活性化させる転写因子である。本研究では相補的に結合するマイクロRNA(miR)について分析した。miR-127-5pおよび-129はMLXIPL発現を有意に抑制することを見出した。高脂肪食を50週間自由摂取させたマウス肝臓において、miR-127と -134は上昇し、血漿中でも上昇することが認められた。それらの遺伝子上流にある転写開始領域について分析したところH3K27Acは有意に上昇していた。これらの結果から高脂肪食はエピジェネティックな変化を及ぼし、miR発現が変化することで細胞機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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