カルボニルストレス性統合失調症(CS-SCZ)モデルマウスの構築に成功し、その脳の海馬や前頭前皮質及び側坐核におけるメチルグリオキサール(MGO)濃度の有意な上昇を明らかにした。次いで、MGOが増大しているモデルマウスの海馬において、7種のMGOを前駆体としてアルギニン残基の修飾によって生じる、メチルグリオキサールハイドロイミダゾロン(MG-H1)化タンパク質の蓄積を証明した。 従って、CS-SCZ患者の海馬におけるMG-H1化タンパク質の蓄積に伴う統合失調症様行動を解析し、それらの相関関係を明らかにすることで、本研究成果を基礎としたCS-SCZ発症機序解明に繋がる展開が期待される。
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