研究課題/領域番号 |
19K07211
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
冨田 努 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (50402897)
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研究分担者 |
細田 公則 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (40271598)
孫 徹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (60572287)
槇野 久士 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80399609)
野口 倫生 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (00432394)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | GPR40 / 糖尿病 / 脂肪酸 / 創薬標的 |
研究実績の概要 |
1.GPR40Tgラットの解析、GPR40KOラットとの比較:ラットGPR40BACプロモーター/ヒトGPR40/2Aペプチド-TdTomato Tgラット:これまでGPR40受容体の過剰発現は機能亢進と関連することが報告されているが、Tgマウスでの報告ではインスリンなど主に膵臓関連プロモーターを用いたものがあるだけで、腸管など他臓器での過剰発現モデルはない。ラットGPR40プロモーター下にヒトGPR40を過剰発現させたTgラットを作成済であり 、「遺伝性全身性機能亢進(アゴニスト的)状態」での表現型を解析する。ラットは作成済みである。センター移転後に個体復帰の準備を進めた。 2.国立循環器病研究センター(国循)バイオバンクに保管のヒト試料を用いた検討:糖脂質代謝を含む豊富な臨床情報を有する国循バイオバンクに保管のヒトゲノムDNA試料を用いてGPR40のゲノムを解析し、糖脂質代謝との相関を検討する。このテーマについて、倫理申請の準備を進めた。 3.GPR40アゴニスト(TAK-875)を用いた腸管内分泌細胞など培養系の実験:これらの実験で難渋したときの可能性を考え、培養系でも解析を行う。TAK-875は武田薬品工業によって開発されたGPR40特異的アゴニストで市販されており、これらは十分な量を入手済みである。STC-1(腸管インクレチン分泌細胞 )、3T3L1(脂肪細胞)などの細胞培養系にて、経時的に分泌(腸管内分泌細胞)または脂肪分解・合成(脂肪細胞)に関与する遺伝子の発現の変化などを検討する。実験については生化学部のほか、バイオバンク区画内での実施準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究施設は2019年に大規模な移転を行ったため、動物実験施設および倫理承認等が一旦停止した。2020年度以降に解析を促進していく。 動物を用いた検討では、ラットは既に作成済みであり、個体復帰を行うのみである。 バイオバンク保管のヒト試料については既に収集済みであり、倫理承認の手続きの準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
概ね計画通りであり、今後に研究計画書に沿って進めていく予定である。 研究組織の研究分担者と密に連絡を取り、スムーズに実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度7月に、当施設は大規模な移転を行ったため。今後は、動物、ヒト試料、培養細胞を用いた研究ともに推進していく。
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