小児の向精神薬使用の安全性評価の推進を目的に、①副作用自発報告DBに基づくシグナル検出・仮説の生成、②MDV analyzerに基づく小児への精神疾患治療薬の処方実態の把握、③JMDCに基づく小児ADHD治療薬に関する心血管疾患リスクの検証を行った。①2004年~2017年の小児医薬品副作用報告の実態を明らかにした。②小児ADHD・てんかん・統合失調症患者への各種治療薬の処方動向を明らかにした。③小児ADHD治療薬処方患者における心血管疾患イベント発生リスクは必ずしも高くはないが、留意する必要性が示唆された。小児向精神薬使用の安全性の継続的な評価が必要である。
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