研究課題/領域番号 |
19K07241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 (2023) 群馬大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
多鹿 友喜 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90400738)
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研究分担者 |
池澤 麻衣子 (高橋麻衣子) 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (50701322)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | CoMBI / 3D imaging / VAMP5 / SNARE proteins / membrane traffic |
研究成果の概要 |
高精細CoMBI装置の開発した。金属アングル、電動化ハンドル、新しい保冷箱によって、高倍率のマクロレンズで、安定したブロック面撮影ができるようになった。 開発した装置で、VAMP5ノックアウトマウスおよびヘテロ接合子マウスにおいて、VAMP5の発現場所をX-galで可視化し、3D形態解析を行った。VAMP5は骨格筋、心筋、肺、尿管に出現することを予想していたが、それらの器官以外にVAMP5が多く発現することが分かった。VAMP5は、脾臓、腸間膜、咽頭粘膜下組織、脳頭蓋底の結合組織、脊髄腹側の結合組織、腋窩に発現し、これらはリンパ組織の形成初期であると考えられた。
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自由記述の分野 |
解剖学 イメージング技術
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しいCoMBI装置と手法は、広く生命科学分野で利用されることが期待できる。実際、本研究期間中に、共同研究として、アホロートル、マウス心臓、マウスリンパ節、マウス眼球、ラット脊柱の形態解析に用いられた。 脳脊髄液の動態はBulk-flow仮説に基づいた古い記述から、近年の研究成果による全く新しい知見、つまり、脳底部や脊髄周辺のリンパ管が髄液流出路であることに、書き換えられつつある。本研究成果は、VAMP5が形成途中のリンパ組織に発現することを示唆した。髄液の循環が破綻するような疾患のメカニズムを理解することに貢献すると考えられる。
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