研究課題/領域番号 |
19K07246
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
今崎 剛 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60631661)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 転写 / クライオ電子顕微鏡単粒子 / 超分子複合体 |
研究実績の概要 |
転写メディエーター複合体CDKモジュール(以下CDKM)はRNAポリメラーゼIIの活性を調節する転写メディエーター複合体の活性のON/OFFを切り替える重要因子である。本研究ではCDKMの高分解能構造解析を目指してクライオ電子顕微鏡単粒子様にグリッドを作製し、CDKMについてSPring-8のThermo Fisher製クライオ電子顕微鏡Glaciousを用いてグリッドの評価を行った。グリッド上にいくつかCDKMのparticleは確認できたが想定分子量よりparticleサイズが小さいものが多く存在したことから、サブユニットの脱離、もしくはサンプルの変性が疑われた。この点を改善するためコンストラクトの改変、もしくは架橋剤によるサンプル間相互作用の安定化を図る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンプル調製、そしてSpring-8 における電子顕微鏡アクセスを確立し、グリッド評価を行える体制を確立した。
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今後の研究の推進方策 |
高分解能構造解析に向けコンストラクトの改変、もしくは架橋剤によるサンプル間相互作用の安定化条件の検討を行う。また酵母CDKMのみならず他の種についてもサンプル調製、サンプルの安定性評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度においては電子顕微鏡解析およびタンパク質調整の条件検討のため、多量の条件検討を必要とした。そのため電子顕微鏡グリッド、電子顕微鏡使用料、昆虫細胞培養用培地の購入費用が次年度よりも必要となった。次年度では条件検討がある程度一段落していることもあり消耗品が初年度よりも抑えられると予想される。
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