RNAポリメラーゼIIの活性は20以上のサブユニットから構成される超分子複合体、転写メディエーター複合体により制御されている。転写メディエーター複合体 CDKモジュール(以下CDKM)は転写メディエーター複合体を構成するモジュールの一つで、転写メディエーター複合体の活性のON/OFFを切り替える重要因子である。本研究ではCDKMの高分解能構造解析を目指し、その構造機能の解明を目指した。
CDKMの組換えタンパク質発現系を用いた調整は非常に困難であったが、新規の超分子複合体発現方法の確立しこの問題を解決した。この方法については特許申請中である(PCT/US2018/047193)。そのサンプルを用いてSPring-8のThermo Fisher製クライオ電子顕微鏡Glaciousを用い、クライオ電子顕微鏡単粒子解析を行い構造解析に成功した。前年度から解析ソフトウェアの新機能を適用することにより分解能向上に成功した。タンパク質調整法の開発、構造解析について論文化を行っている。論文化を急ぐ。
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