全身で恒常的に Dach1 を発現する遺伝子改変マウス を用いて、リンパ節 血管における Dach1 遺伝子の機能を解析した。リンパ節ストローマ細胞を解析したところ、Dach1全身発現マウスにおいて高内皮細静脈血管内皮細胞割合の増加がみられた。一方、 汎血管内皮細胞マーカー陽性血管内皮細胞の割合に変化は見られなかった。次世代シーケンス解析から、Dach1全身発現マウスでは高内皮細静脈接着分子発現に関連する遺伝子発現に違いが見られたことから、Dach1 は リンパ節血管内皮細胞において接着分子発現を調節し、血管成熟分化に関与する可能性が示唆された。
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