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2022 年度 研究成果報告書

交感神経活動を制御する視床下部オキシトシン神経系の中枢神経回路の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07300
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

福島 章紘  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (60799782)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードオキシトシン / 視床下部室傍核 / 延髄縫線核 / 交感神経 / 褐色脂肪熱産生
研究成果の概要

神経ペプチドのひとつであるオキシトシンには,エネルギー消費量を上げ,体温を上昇させる作用があることが知られていたが,どのような神経路を介しているかは明らかでなかった.本課題では,インビボラットの交感神経活動記録と,視床下部室傍核オキシトシンニューロン群選択的な光遺伝学的刺激を組み合わせることで,延髄縫線核へ投射するオキシトシン神経が,オキシトシン受容体を介して交感神経調節ニューロンを直接刺激して褐色脂肪組織における熱産生交感神経活動を促進することが明らかとなった.

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の結果により,「延髄縫線核を介した交感神経活動の促進」というオキシトシンの新たな作用とその神経伝達経路が明らかになった.特に,オキシトシンが他の脳領域からの熱産生シグナルを増強することは,情動表出に伴う自律神経反応(心拍数や体温の上昇など)の神経メカニズムの研究への展開が期待される.また,オキシトシンの継続的な熱産生増強作用は全身のエネルギー消費量を長期的に増加させることから,肥満の防止に役立っているものと考えられる.本研究で得られた知見がプラダー・ウィリー症候群の肥満発症機序の解明や,肥満ならびに関連疾患の新たな治療法の開発につながることが期待される.

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公開日: 2024-01-30  

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