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2021 年度 研究成果報告書

卵周囲構造制御を介する受精調節機構の分子解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

三輪 尚史  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40255427)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード受精 / 卵保護膜
研究成果の概要

受精成立には、卵を取り囲む構造(卵丘細胞、卵保護膜(透明帯))が精子先体反応を誘起できる構造・物性を備えることが必要である。ダイカルシンは、卵保護膜の糖タンパク質に結合し保護膜の物性を変化させることで、受精率を調節することを明らかにしてきた。本研究で、マウスダイカルシン遺伝子欠損マウスの妊孕性の解析したところ、欠損マウス(雌)からの胎仔数が野生型よりも多いことが分かった。また、ダイカルシンの卵保護膜糖タンパク質以外の標的分子を検索したところ、複数のタンパク質に加え、糖鎖に結合することが示唆された。以上より、ダイカルシンは、標的分子との結合を介し受精成立の生理機能を調節することが明らかとなった。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

受精成立には、卵を取り囲む構造物(卵保護膜と呼ばれる)と精子が適切に作用することが必要である。これまでに、卵保護膜に存在するタンパク質(ダイカルシンと名称)が、卵保護膜の糖タンパク質に結合し、卵保護膜の物性を調節し受精成立に関与することを明らかにしてきた。本研究では、ダイカルシンの受精制御の分子基盤と生理機能を検証し、標的タンパク質の存在を明らかにし、またダイカルシン遺伝子欠損マウスの妊孕性が野生型よりも増強することを示唆する結果を得た。本研究成果を応用することで、ヒトを含む様々な動物における生殖補助技術の開発に進歩を促す可能性が考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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