本研究課題では、メカニカルストレスの変化によって骨格筋で発現が変動する体液性因子として、古典的Wnt-βカテニン経路の阻害因子であるDickkop (DKK)2に着目し、メカニカルストレスによって誘導される筋と骨の相互連関におけるDKK2の役割と作用機序を検討した。これまでの研究成果として、メカニカルストレス低下およびアンドロゲン欠乏によって筋でのDKK2発現が増加することが明らかになった。さらに、DKK2はマイオカインとして、メカニカルストレス低下およびアンドロゲン欠乏による骨量の減少に寄与することが示唆された。
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