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2021 年度 研究成果報告書

リンパ管構成細胞の炎症応答能の獲得:炎症時のフェノタイプ変化

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07336
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関岡山理科大学

研究代表者

尾崎 博  岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (30134505)

研究分担者 水野 理介  岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (30273080)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードリンパ管 / 血管 / 内皮細胞 / 平滑筋細胞 / 高血圧 / 炎症
研究成果の概要

本研究は、リンパ管を構築する内皮細胞、平滑筋細胞が高血圧時(慢性炎症)にどの様に変化するかを明らかにすることを目的とした。結果、自然発症高血圧モデルラットの集合リンパ管において、アセチルコリンによる内皮依存性の弛緩反応は、正常ラットに比べて抑制されていること、この反応には活性酸素種の蓄積が原因となることを示した。応用研究として、SHRの血管を用いて、ストレプトコッカス由来の菌体毒素ストレプトリジンOが、PKCを介してeNOSの燐酸化を促進しeNOS活性を阻害して内皮機能を抑制することを見いだし、菌体毒素が高血圧発症の要因となるという新たな循環病態機構の存在を示した。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、リンパ管の機能が高血圧病態にどの様に関わるかは明らかにされていない。本研究は、リンパ管内皮細胞の機能異常が高血圧モデルで見られることを示した最初のレポートである。一方、高血圧症で見られる腸内フローラなど常在細菌の乱れが生体に及ぼす影響は、未だ明らかにされていない。本研究は、高血圧で増加するStreptococcus属の菌体毒素が血管収縮障害を引き起こす可能性を示唆したもので、高血圧病態の解明に向けた端緒となる。

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公開日: 2023-01-30  

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