(1) 臓器構築過程でのYAPメカノホメオスターシスの理解のために、組織の力学特性を直接計測する系の立ち上げを試みた。メダカYAP変異体胚へ磁性流体の油滴を微量注入し、磁場を加えて変形させることで細胞組織の内部に力を加え、その応答を観察することで生体組織内部での硬さを計測する系が樹立できた。 (2) 成魚において組織の力学特性を長期にわたり計測する系の確立を試みた。ゼブラフィッシュ成魚の尾ヒレ再生系を用いて、長期タイムラプスイメージングを行うための麻酔液還流システムを樹立し、ヒレ組織に磁性流体の油滴を注入し磁場をかけてその変形を計測することで、生体組織における力学特性(粘弾性)の実測に成功した。
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