CRISPR/Cas9法を用いて新規RELNエクソン欠失(Reln-del)マウス系統を樹立した。Reelinホモ欠失型表現型は、小脳萎縮、大脳層の形成不全、大脳reelinのタンパク質レベルの異常など既存のreelerマウスと同様であった。ヘテロ接合型Reln-delマウスにおけるリーリンの発現量は、野生型マウスの約半分であった。逆に、小脳萎縮や形成不全のないヘテロ接合型Reln-delマウスの行動解析では、社会的相互作用試験における社会的新奇性の異常が認められた。ホモ接合型Reln-delマウスの小脳培養では、in vitroでの再集合形成と神経細胞移動が著しく変化した。
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