研究課題
基盤研究(C)
ネクロプトーシスは、TNF(tumor necrosis factor)などのサイトカインや細菌・ウイルス成分などによって引き起こされる制御性ネクローシスであり、これまでにいくつかの制御分子が同定されてきたが、その分子機構の詳細は不明であり、またネクロプトーシス細胞の検出法の開発が求められていた。我々は、ネクロプトーシス誘導に必須の分子であるRIPK3の活性化を検出する手法を開発し、細胞内でのRIPK3の動態を明らかにした。
病態医化学
ネクロプトーシスが数多くの感染性・非感染性炎症性疾患の病態に関わっていることが報告されており、これらの疾患に対する治療の有用な標的になると期待されている。本研究で開発された手法を用いて分子機構の詳細を明らかにし、また、生体内でのネクロプトーシスの検出法の確立につなげることで、様々な炎症性疾患に対する新たな治療法の開発につながると期待される。