研究課題/領域番号 |
19K07411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
横尾 英明 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40282389)
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研究分担者 |
信澤 純人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80635318)
松村 望 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20729511)
伊古田 勇人 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (90420116)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 人体病理学 / 分子病理学 / 神経病理学 / 脳腫瘍 |
研究成果の概要 |
分子遺伝学的知見を踏まえて脳腫瘍の病理診断を高精細化し、個々の症例を適切に層別化していくことは時代の要請であり、基礎と臨床をブリッジする立場にある病理学の果たすべき役割は大きい。申請者らは1枚のホルマリン固定パラフィン包埋切片(FFPE)からゲノムワイド解析を行う技術を確立し、数多くの脳腫瘍の基礎研究を実施してきた。今回の申請では分類困難あるいは希少な脳腫瘍に光を当てて、膨大な累積脳腫瘍検体から該当例を抽出し、分子遺伝学的プロファイリングを加えて腫瘍概念の輪郭や生物学的特徴を明らかにした。一方、現時点では適切な層別化の困難な症例もあり、そうした症例を適切に扱う枠組みに関する概念を提唱した。
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自由記述の分野 |
人体病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広く海外を見渡すと、地域単位、国単位、あるいは国際間で脳腫瘍研究に関する多施設連携プロジェクトが展開されており、申請者はこの研究課題を本邦を代表する脳腫瘍の研究プロジェクトに発展させる責務があると考えて取り組んできた。申請者の所属施設は半世紀にわたり脳腫瘍症例の収集を続けており、研究規模、研究戦略、研究成果は海外勢と比較しても決して引けを取らない水準にある。これをさらに推し進めて、累積希少症例の遺伝子データマイニングと高精細な病理診断を融合させ、我が国を代表する脳腫瘍の研究拠点形成を目指すという当初の目的はある程度達成できたと考える。引き続き発展を目指してまいりたい。
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