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2019 年度 実施状況報告書

進行期直腸癌の癌免疫監視回避機構による癌幹細胞ニッチ形成を標的とした新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K07421
研究機関北里大学

研究代表者

高橋 博之  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (60377330)

研究分担者 三枝 信  北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード癌免疫監視回避機構 / 癌幹細胞ニッチ
研究実績の概要

ヒト進行直腸癌で、PDL1陽性癌・間質細胞による癌幹細胞ニッチの形成について調べるため、NCRT未施行大腸癌組織標本で、HE標本によるbuddingの判定と免疫染色(PDL1, PD1, CD4, CD8, CD68)の詳細な検討を行っている。判定部位を癌の表層、中層、下層と区分し、各々の領域で癌細胞浸潤陽性細胞、癌周囲間質内陽性細胞を判定した。免疫染色を行ったPDL1, PD1, CD4, CD8, CD68の陽性細胞をそれぞれ癌細胞浸潤および癌周囲間質内陽性細胞について、判定部位による比較、判定部位ごとにPDL1, PD1, CD4, CD8, CD68の癌周囲間質内陽性細胞の相関の有無、さらにbuddingの程度とPDL1, PD1, CD4, CD8, CD68の癌細胞浸潤および癌周囲間質内の陽性細胞の関連、各判定部位での、PDL1, PD1, CD4, CD8, CD68陽性細胞と臨床病理学的因子との関係や予後との関係を解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ヒト検体における症例、必要な情報の収集、染色および判定の進行が概ね順調である。

今後の研究の推進方策

今後、NCRT施行後の進行直腸癌で免疫染色(PDL1, PD1, CD4, CD8, CD68)の癌細胞浸潤陽性細胞、癌周囲間質内陽性細胞を判定し、NCRT効果との関連を解析する。癌幹細胞ニッチの形成状況、NCRTによる癌免疫微小環境の改変効果について検討する。
さらに、NCRT未施行の進行大腸癌とNCRT施行後の進行直腸癌の各解析結果を考察し、NCRT抵抗例における癌免疫療法併用の有用性の検討を通じて、進行期直腸癌の新規治療パラダイム構築のための基礎データの集積につなげる。

次年度使用額が生じた理由

想定よりも試薬の費用を節約できたため未使用額が発生した。
次年度、抗体や染色用試薬類で使用予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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