研究課題/領域番号 |
19K07428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
新井 富生 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20232019)
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研究分担者 |
松田 陽子 香川大学, 医学部, 教授 (20363187)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 胃癌 / 高齢者 / 乳頭腺癌 / マイクロサテライト不安定性 / PD-L1 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
研究成果の概要 |
80歳以上の高齢者の臨床病理学的特徴を明らかにする目的で胃癌336例を検討した.高齢者胃癌にみられる幽門部発生,隆起型,分化型癌,多発癌の増加,低リンパ節転移といった特徴が80歳以上ではより明瞭になる傾向がみられた.また,高齢者胃癌のうち乳頭腺癌の分子病理学的特徴ならびに免疫チェックポイント阻害薬の適応を明らかにする目的で40例を解析した.乳頭腺癌ではマイクロサテライト不安定性(MSI)は43%にみられた.MSIに分類される乳頭腺癌では女性,下部発生,低分化腺癌成分の混在,早期癌比率と関連がみられた.PD-L1発現陽性率は63%であり,MSI症例に陽性率が高かった.
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自由記述の分野 |
病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌発生は減少傾向にあるとは言え,高齢者においてはまだ重要な疾患である.高齢者胃癌の臨床病理学的および分子病理学的特徴を明らかにすることにより,高齢者胃癌の病態および病因の解明に寄与することができる点に学術的意義がある.また社会的には,学術的なエビデンスに基づき,高齢者胃癌の病態に対応する低侵襲な治療法の選択肢を提示することができる.
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