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2022 年度 研究成果報告書

EBウイルス感染細胞でのCD30による遺伝子異常の腫瘍化への関与とマーカーの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07442
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関北里大学

研究代表者

渡邉 真理子  北里大学, 医療衛生学部, 助教 (90270701)

研究分担者 堀江 良一  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80229228)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードEpstein―Barr virus (EBV) / リンパ芽球様細胞株(LCL) / CD30
研究成果の概要

Epstein-Barr virus (EBV) 感染と悪性リンパ腫発症には密接な関連があることが知られている。CD30 刺激によるゲノム異常の誘発およびそれに関連した変化はリンパ芽球様細胞株(LCL)では明らかではなかったが、病態が進展した状態と考えられる古典的ホジキンリンパ腫 (classical Hodgkin lymphoma 、cHL)細胞株では認められた。さらにこのゲノム異常はCD30 刺激により誘導される活性酸素種(ROS)によることが示唆された。これらの結果は、LCL と cHL では ROS に対する反応性が異なることを示唆しており、そのメカニズムの解明が今後の課題である。

自由記述の分野

血液病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Epstein-Barr virus (EBV) 感染が悪性リンパ腫の発症原因であることはよく知られている。本研究の結果はEBV感染初期の細胞にさらに付加的な異常が加わった状態ではCD30 刺激がゲノム異常の誘発を起こす可能性があることを示唆している。EBV感染細胞は病態が進むとリンパ増殖性疾患(LPD)から悪性リンパ腫へと進展する。さらなる検討は必要であるが、進行性のLPDは悪性リンパ腫発症予防の見地からもアウリスタチン E 付加抗 CD30 抗体(ブレンツキシマブベドチン)による CD30 を分子標的とした治療の対象となりうると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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