• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

ストレスホルモン代謝と癌化ポテンシャル

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07453
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関東北大学

研究代表者

三木 康宏  東北大学, 災害科学国際研究所, 講師 (50451521)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード子宮内膜癌 / ストレス / 細胞老化 / 腫瘍免疫
研究成果の概要

ストレスと発癌の関係については多くの研究から示唆されているが、必ずしも科学的にそのメカニズムが説明されているわけではない。本研究ではストレスによって発現が誘導されるコルチゾールに着目した。子宮内膜癌において腫瘍中のコルチゾール濃度は、疲弊Tリンパ球や癌細胞の細胞老化マーカーの発現に関係することを明らかにした。ストレスはコルチゾールを介して、細胞老化を引き起こすだけではなく腫瘍免疫にも関与し、微小環境全体に影響を及ぼすことが示唆された。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではコルチゾールが癌細胞の細胞老化に関わることを明らかにした。これまでの癌とストレス研究と本研究が異なる点は、本研究ではヒト組織標本を用いて実際の腫瘍局所でのコルチゾールを評価していることであり、学術的に新しい観点である。また、癌細胞の細胞老化に加え、Tリンパ球にも着目し、疲弊Tリンパ球とコルチゾールとの関連を明らかにした。多くの癌で免疫療法の効果が認められているが、Tリンパ球の疲弊とPD-1の発現との関連も報告されており、今回の成果から、癌免疫療法と抗コルチゾール、さらには抗ホルモン療法という新たな治療戦略を提唱できるのではと考えている。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi