研究課題
多機能新規3細胞間タイト結合分子angulin-1/LSRは、正常細胞の上皮バリアの維持だけでなく、細胞集団の安定化に重要な役割を持つと考えられている。さらにLSRは、3細胞間において様々な機能分子と相互作用をしている。そこで今回我々は、我々が確立したヒト正常上皮細胞およびLSRを高発現している癌細胞株を用いて、LSR/ASPP2/PAR3/YAP蛋白複合体の正常および癌細胞における役割および発現調節メカニズムを多面的に解析した。本年度の研究成果としては、子宮内膜癌細胞においてanugulin-1/LSRがJNK/cofilin/actinを介して癌細胞のバリアおよび細胞遊走に関与していることを見出した。さらに、膵臓癌において、anugulin-1/LSRがTGF-betaシグナルを介して癌細胞のバリアおよび細胞遊走に関与していることを見出した。
2: おおむね順調に進展している
令和元年度に実施する実験においては、ほぼ終了し有意義な結果を見出すことができた。
引き続き3細胞間局在分子LSR/ASPP2/PAR3/YAP蛋白複合体の正常および癌細胞における役割および発現調節メカニズムを多面的に解析する。特に分子相互関係および細胞内代謝との関係について詳細に解析する。
(理由)消耗品の使用が予定より少額であったため。(使用計画)消耗品費(抗体、培養器具、蛋白およびRNA解析試薬、形態観察用試薬、機能解析試薬など):157万円、旅費(国内学会):10万円、その他(材料費):5万円
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
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