研究課題
多機能新規3細胞間タイト結合分子angulin-1/LSRは、正常細胞の上皮バリアの維持だけでなく、その発現変化は様々な癌の悪性化への関与が考えられる。そこで今回我々は、我々が確立したヒト正常上皮細胞およびangulin-1/LSRを高発現している癌細胞株を用いて、正常および癌細胞における役割および発現調節メカニズムを多面的に解析した。本年度の研究成果としては、正常子宮内膜上皮および子宮内膜癌細胞においてanugulin-1/LSRが、細胞分裂時のmidbodyおよび中心体に集積し細胞増殖に影響与えていることを見出した。さらに、子宮内膜癌においてapotpsis-stimulating protein of p53(ASPP2)の発現低下がangulin-1/LSRおよびYAPシグナルを介して悪性化に関与していることをみつけた。以上のことはangulin-1/LSRの発現は、多面的に癌の悪性化の阻害に関与していると考えられた。
2: おおむね順調に進展している
令和2年度に実施する実験においては、ほぼ終了し有意義な結果を見出すことができた。
引き続き3細胞間局在分子angulin-1/LSRの正常肺上皮および肺腺癌細胞における役割および発現調節メカニズムを多面的に解析する。
(理由)消耗品の使用が予定より少額であったため。(使用計画)消耗品費(抗体、培養器具、蛋白およびRNA解析試薬、形態観察用試薬、機能解析試薬など):100万円、旅費(国内学会):10万円、その他(材料費):5万円
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 5件)
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