①マウスのCD8T細胞を用いて、転写因子BATFとIRF4のタンパク質検出のためのウェスタンブロッティングの条件検討を行い、さらに免疫沈降の条件の最適化を行った。②マウスCD8T細胞を対象としてクロマチンランドスケープをゲノムワイドに解析するためにATAC-seqの条件検討を行い、安定的に解析を実施できる準備を整えた。③BATFとIRF4のゲノム結合部位を解析する手法としてCUT&Run-seqに着手し、条件検討を行った。④BATF-KO細胞の活性化前後のRNA-seqを行い、遺伝子発現プロファイルからBATF関連分子の探索に着手した。⑤上記の2番から4番の次世代シークエンサーを用いた解析データーについて研究室内で解析パイプラインを検討し、一部について確立した。⑥金沢大学医学系に導入された最新鋭フローサイトメトリー機(5レーザー30パラメーター)でマウスのウイルス感染モデル由来のサンプルを解析する蛍光抗体染色パネルの最適化を行った。⑦金沢大学医学系に設置されたBSL-3実験施設を利用して、マウスの急性および慢性ウイルス感染モデルを樹立した。⑧転写因子BATFの機能解析を行うためにBATF変異体強制発現レトロウイルスの実験に着手し、予備的な結果を得た。⑨BATFが制御する遺伝子としてエピジェネティック制御に関わる分子に着目し、阻害剤を用いた予備実験を実施した。⑩上記の実験を通じて、研究室に着任したスタッフや大学院生の技術習得が進展し、人材育成及び教育の面からも大きな進捗を得た。
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